社内トーク
社内×親子モノ語り
秋田土建に勤務し続けて、
40年以上のベテラン社員の父親と、15年以上の中堅社員の息子。
会社を支える2人の視点から、土木業や秋田土建、
親子ならではのお互いへの想いやエピソードを語る。
最初の1年、
親父に厳しくして
もらった
おかげで
今の自分がある。
息子/土木部
小林 勇輝(勤続17年)
建設業は地域社会に根ざした、
なくてはならない業種であるのが魅力。
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Q1 建設業に進もうと思ったきっかけと、お父さんと同じ秋田土建で働こうと決めた理由はありますか?
昔から親父の働いている姿を近くで見ていて(小さいときには現場にも連れていかれた)、そこから土木の仕事に興味を持ち、高校でも土木を学んだことがきっかけです。同じ会社に入ったと言うよりは土木の仕事をするなら、地元で1番大きな仕事が出来る秋田土建を選んだと言う感じです。「親父と同じ会社」という抵抗はありませんでしたが、入ってみてからは若干後悔したこともありました。・・・笑
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Q2 お父さんと同じ職場で苦労した具体的なエピソードとは…?
入社1年目は親父の現場に1年間配属となり、現場のイロハを教わったのですが、会社に来ると「親父」ではなく「上司」になるので切り替えが大変でした。
その当時は、現場で怒られ家でも怒られ、逃げ場がなかったですね。また、親子で同じ会社にいるとどうしても比較されてしまうので、その点も辛かったですね。 -
Q3 逆に良かったと思うことと、お父さんへの想いを教えて下さい。
まだまだ追いつけていませんが、目標が大きい分、自分の成長にもつながっています。今現在、現場代理人として仕事をするようになって思うのは、最初の1年で厳しくしてもらったおかげで、先を考える力や対応力などが鍛えられ、今の自分があるのだと言うことです。
家に帰ってからも、仕事について良いヒントや解決策を教えてもらえるようになったので、同じ業種・同じ会社で良かったと感じています。 -
Q4 ずばり、建設業の魅力とは?
月並みですが、やはり現場が完成した時の達成感と、完成したものが目に見える仕事であることが最大の魅力だと思います。どんなに苦労しても、完成した時の達成感と、地域の方からの「道路出来て大した良ぐなったー」や「綺麗になったな」という言葉で、疲れも苦労も吹き飛びます。
また災害の多い日本では、一番に現地に駆け付け復旧作業を行うのは建設業です。この、地域社会に根差した、無くてはならない業種であると言うのも、働き甲斐のある魅力だと思います。 -
Q5 最後に、秋田土建を目指す若者へメッセージをお願いします。
建設業は、夏は暑いし冬は寒いなど決して楽な業種ではありません。しかし、どの仕事に就いたとしても楽な仕事は無いはずです。同じ苦労をするなら、自分で考え・悩みながら、自分の子供にも自慢できる道路や橋等のモノづくりを行い、達成感を味わえる仕事はなかなか無いのではないでしょうか。
追い抜かれるのは
時間の問題。
これからも色々な
経験を積み、
立派な技術者になってほしい。
父/車両部長
小林 繁夫(勤続48年)
人々が安心安全に暮らせるのは
建設業のおかげ。誇りに思い頑張って!
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Q1 息子さんが同じ会社に入社して、父・上司として心がけたことは?
最初の3年間は、会社に相談し私の下で仕事をさせたのですが、他の皆と同じ扱いをしたつもりが、少し厳しかったようです。
特に「1日の作業量が分からなければ作業員に指示が出来ないし、怒ったり褒めたりすることも出来ない!!」と「作業は止めるな!!段取りを良くしなければ作業は止まる」の2つのことについて徹底的に叩き込みました。「さすが俺の息子!」親バカかもしれませんが、覚えが早かったですね。 -
Q2 ベテランとしてこれまで感じてきた、建設業の魅力とは何ですか?
会社に入って、早48年になりました。
苦楽有り・喜び有り・悲しみ有りと、いろんな経験をさせてもらい、振り返ってみるとあっという間の48年間でした。長年にわたって建設業に携わってきた私が思う魅力とは、「これほど社会に身近な職業は無い!!」ということです。
皆が使うインフラを整備・補修するのも建設業。台風や地震等が発生した後、地域に異常が無いか見回りをするのも建設業。災害が発生すれば、誰よりも真っ先に現場へ行くのも建設業。人々が安全・安心に暮らせるのは建設業のおかげだと思っていますし、その職を選んだ自分を誇りに思っています。私は建設業が大好きです!! -
Q3 息子さんへの想いと激励メッセージをお願いします。
秋田県の優良工事表彰をお互い2回受賞していますが、追い抜かれるのは時間の問題でしょう。息子はまだ若いので、これからも色々な経験を積み、立派な技術者になり、どんどん受賞回数を増やしていってもらいたい。
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Q4 最後に、大先輩から若者へのメッセージをお願いします。
これから建設業に入りたいと思っている若者に一言。
自分で手掛けた橋・道路・建物等、それが形として半永久的に残ります。自分の思い出としても残ります。自分が建設業を選んだことを誇りに思い、頑張っていただきたい!!
ベテランの声
様々な条件の中で、
現場を造り上げてきた「土木技術者」の声を紹介します。
苦労して考え、悩み、人と助け合い
造り上げて生まれる達成感。
皆さんこんにちは。入社14年目、38歳の中堅社員(男)で、土木の現場監督を行っています。
以前はゼネコンで働いていましたが、地元で働きたいと思い、入社を決意し現在に至っています。
入社してからの印象ですが、『団結力が非常に強く、仕事に関する姿勢が素晴らしい。』というのが第一印象でした。 今考えると、このことが発注者や地元住民との厚い信頼関係を築けていると同時に長い間、秋田県内の優良企業としてトップクラスに位置している結果だと私は思います。
また近年は、若手の人材確保や新人研修、ICT(Information and Communication Technology)の活用に力を入れております。先を見据え、会社の更なる向上を考え、そして競争に勝ち抜くため社員一丸となり、切磋琢磨しています。最近は、専務を筆頭に若手による食事会等を行い、意見交換の場を設け、意思疎通を図っております。
建設業は決して楽な仕事ではありません。これは、建設業に携わっている誰もが思っているでしょう。しかし、苦労して考え、悩み、人と助け合いながら造り上げた道路・橋・建物が完成した時の達成感があるからこそ、10年、20年・・・50年と働くことができるのだと私は思います。
皆さんも我が社で共に働いてみませんか。
建設業に従事して。
はじめは不安なことでも、
やり遂げたときの感動は忘れられない。
二十数年前、高校3年生であった私は就職先を決める立場にいました。就職先については、工業高校土木課に在籍していたこともあり、担任の先生から当社を勧められたのがきっかけで就職しました。最初、入社した時は建設業というのは道路を造る仕事というイメージしかなかったのですが、実際に施工実績を聞いたところ、道路以外にも橋梁工事・トンネル工事・河川工事等様々な仕事があるのだと内心驚き、一段と興味を抱きました。
入社して最初の数年間は先輩方の補助として、測量や写真業務等の現場管理の基礎及び工事の進め方について学びました。工事の基礎を覚えた頃、土木施工管理技士の資格を取得し、いよいよ現場代理人として工事を任せられました。
最初は不安でいっぱいで、分からない事がたくさんありました。そんな時、先輩から「分からなかったら何でも聞け!」「聞くのは一時の恥・聞かぬは一生の恥」という言葉を教えてもらいました。これは、自分ひとりで悩まず恥ずかしがらずに何でも聞いて、聞かなければ一生知らないまま過ごして恥ずかしい思いをするという言葉でした。そしてその言葉を糧に問題を解決していき、工事を無事に完成させる事ができました。
それから、様々な工事に携わり、新しい道路、新しい橋を造った時は「地図に残る仕事をしたんだ」と初めて実感したのを覚えています。
さて、私がこれまで経験した工事の中でトンネル工事について紹介します。トンネルを造る工事は、極めて少なく秋田県発注工事で北秋田管内では十数年ぶりの工事でありました。トンネル工事の特徴は、トンネルを掘るには通常の道路工事で使用する機械の他に様々なトンネル専用の機械があり、作業員はトンネル工事を主としたプロが従事します。
トンネルを掘っている時は、本当に目的の場所に向かっているのか不安のまま工事を進め、いざ貫通の時。精度が左右の誤差約0cm、高さが2cm以内で貫通させることができ、そんな不安は一掃され感極まりました。あの時のドキドキ感は今でも忘れられません。これも建設工事の醍醐味なのかもしれません。今後、多くの人がこのトンネルを通行する日を楽しみにしています。
最後に、建設業という仕事は、新しい道路を造り古い道路を直して車が通行しやすくしたり、災害対策や復興支援など社会や人々の暮らしに役立っている仕事だという職業だと思います。